プロローグ

2011年 3月10日(木)19:00よりApple Store, Ginzaにて、Mac OS X Server勉強会主催の第16回「Mac OS X Server Night!」が開催されました。

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Mac OS X Server勉強会
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技術解説:コマンドライン「みんなのコマンドライン」
[MOXSSG - 飯島 基文氏]

GUI 【Graphical User Interface】(グラフィカルユーザインターフェース)であるマッキントッシュには、すべての操作をキーボードを用いて行うユーザインターフェースだけでなく、CUI 【Character-based User Interface】(キャラクタユーザインターフェース)を使用しても操作することができます。 なぜ視覚的に操作でき解り易い(GUI :グラフィカルユーザインターフェース)でなく(CUI:キャラクタユーザインターフェース=コマンドライン)での操作をするのか、その理由や、使い方などをコマンド初心者ユーザからコマンド上級者ユーザまでレベルに応じてご紹介いただきました。 会場にいらした方はほぼお使いとのことでした。

まず、コマンドを使う理由 として「より細かい、詳細な設定ができる」「root権限 ルート権限 が簡単に手に入れられる」「シェルスクリプトで作業を効率化」 などのご説明をいただきました。

Mac OS X Server のすぐれたGUI (グラフィカルユーザインターフェース)で出来る範囲の設定をし、補足としてCUI (キャラクタユーザインターフェース)のコマ ンドラインツールを使ったり、設定ファイルをエディタで 直接編集したり、シェルスクリプトを用い作業の一部を自動化、簡素化し管理の向上ができます。

次に、初心者から初中級者、中級者、上級者へとレベルに応じたコマンドの使い方についてムービーを使用し解り易く説明いただきました。

  • 初心者(フェーズ1)Beginnerのご説明では、 コマンドラインを使うためのソフトである『Terminal.app 』の使い方から設定、コマンドの基本文法、コマンドの動作、押さえておきたい基本コマンドなどを教えていただきました。
  • リファレンスのご紹介もありました。

    【改訂版】Mac OS X ターミナルコマンドポケットリファレンス
    http://gihyo.jp/book/2006/4-7741-2877-5

    入門 Unix for Mac OS X 第4版
    http://www.oreilly.co.jp/books/4873112745/

    Mac OS X Support Essentials v10.6  3章
    Mac OS X v10.6のサポートとトラブルシューティング
    http://www.borndigital.co.jp/book/detail.php?id=194

  • 初中級者(フェーズ2) Advanced Beginnerのご説明では、 manの使い方や、BSD系、Apple系のコマンドについて、サーバ管理に必要なコマンド、コマンドライン上で使うテキストエディタなどを教えていただきました。
  • BSD系とApple系のコマンドでは基本コマンドは似ていますが、細部でかなり異なります。日本語で確認できるBSD系のマニュアルを参照してから英語のみですが正確なAppleのマニュアルを参照すると良いとのことでした。

    Apple系
    Mac OS X Manual Pages
    http://developer.apple.com/library/mac/#documentation/Darwin/Reference/ManPages/index.html

    BSD系
    FreeBSD 日本語マニュアル検索 (jman/japropos/jwhatis)
    http://www.jp.freebsd.org/man-jp/search.html

    リファレンス 参照先のご紹介です。

    Mac OS X Server Introduction to Command-Line Administration
    http://images.apple.com/server/macosx/docs/Intro_Command_Line_Admin_v10.6.pdf

    UNIXシステム管理 第3版 VOLUME 1
    http://www.oreilly.co.jp/books/4873111382/

    UNIXシステム管理 第3版 VOLUME 2
    http://www.oreilly.co.jp/books/4873111390/

    入門 vi 第6版
    http://www.oreilly.co.jp/books/4873110831/

    入門 GNU Emacs 第3版
    http://www.oreilly.co.jp/books/9784873112770/

    マイコミ【コラム】OS X ハッキング!
    343 知られざるSnow Leopard (CoreTypes.bundle編)2009/11/28海上忍
    http://journal.mycom.co.jp/column/osx/343/index.html

  • 中級者(フェーズ3) Intermediateのご説明では、 「サーバサービスの管理コマンド」 「目的に応じたコマンドを探して使う」「シェルスクリプトを使った自動処理」 のご説明をいただきました。 サーバサービスの管理にまず必要なネットワーク関連のコマンドから、ご自身が必要を感じて探して使用したコマンド、シェルスクリプトを使った自動処理を例にあげてご説明をいただききました。
  • コマンドラインで動作する twitter クライアント『しぇるすくりぷったー。(shellscriptter)』の紹介もありました。コマンドラインからつぶやくことができて便利です。5つのオプションが用意されています。

    『しぇるすくりぷったー。』
    http://www.kuropug.com/Shellscriptter/top.html

    リファレンスの紹介です。

    入門 bash 第3版
    http://www.oreilly.co.jp/books/4873112540/

    Training and Certification
    Certification Courses Locations Schedule News
    Mac OS X Server Command Line Install and Configuration v10.4
    http://training.apple.com/itpro/tiger350

  • 上級者(フェーズ4) Advancedのご説明では、ネットワークの管理に必要な各コマンドをあげてご説明いただきました。 特定のポートのプロセスを調べる [ lsof ]やTCPの通信の状態を調べる [ netstat ]、 ネットワーク上に流れるパケットをモニタリングする [ tcpdump ] 、停電時などのシステムの再起動/シャットダウン [ shutdown ] などです。
  • リファレンスの紹介です。

    Mac OS X システム管理
    http://www.rutles.net/books/233.html

    マスタリングTCP/IP
    入門編 第4版
    http://ssl.ohmsha.co.jp/cgi-bin/menu.cgi?ISBN=978-4-274-06677-1

    マスタリングTCP/IP
    ルーティング編
    http://ssl.ohmsha.co.jp/cgi-bin/menu.cgi?&ISBN=978-4-274-06676-4

    ライトニング“テクニカル”トーク: Mac OS X Serverの遠隔システム監視
    [MOXSSG - 杉原 智幸氏]

    Mac OS X Serverの監視ツールはサードパーティー製から多くでていますが 、それらのサーバ監視ツールは、基本的に 異常が発生したときのみ通知 になっています。とにかく外部から『サーバモニタ』のこの画面が見たい、というニーズに対応した方法を教えていただきました。

    「問題無く動いている」ことを知りたいので、デスクトップ画面のキャプチャーを撮って、メールで送信してしまおう!という方法です。

    スクリプトのポイントは 「loginwindow.appのプロセスIDを取得しておく必要がある」「プロセスがユーザやシステムごとに分離しているので、launchctl でプロセスIDを指定してからキャプチャーのコマンドを実行する」などがあるそうです。詳細は『Mac OS X システム管理』参照して下さい。

    Mac OS X システム管理
    http://www.rutles.net/books/233.html

    スクリプトの運用を考えると「これでgmailなどのWebメール に送信すれば、どこでもサーバの状態が確認できる 」「ネットワークストレージをマウントして、そこにコピーするという方法もある」などがあり、スクリプト運用の注意点も教えていただきました。「キャプチャーを撮るので、ディスプレイのスリープはオフにしておく」「各種アップデートはオフにしておく」が重要です。 監視はあくまでも監視ですので予防にはなりません、緊急時の対応方法はあらかじめ決めておきましょう!ということでした。

    ライトニング“テクニカル”トーク: サーバ管理ツール用のデーモン(Daemonプロセス) について
    [MOXSSG - 大久保 丞氏]

    GUIのツールの裏では、daemonやコマンドが働いています。GUIツールそのものを使うためのdaemon、GUIツールの中の機能を実行するコマンドがあるそうです。

    Mac OS X Serverに組み込まれている「サーバ管理」用のdaemon(「Admin Tools」というサーバー管理ツールインターフェイスのプロセス) 『servermgrd』と、Xserveに組み込まれている「サーバモニタ」用のdaemon(サーバーモニタツールインターフェイスのプロセス) 『hwmond』というの2つデーモン(バックグランドプロセス)の概要・設定方法・関連ファイル・動作について詳しくご説明をいただきました。

    SSLでの接続の各種設定などをとりあげて、設定での注意事項についても教えていただきました。

    その他の/usr/sbin/下にだいたいあるサーバ系のデーモン『RegisterSeRV』『serialnumberd』『swupd_syncd』などについてもお話がありました。

    認定トレーニング: アップル認定資格・試験の紹介
    [MOXSSG - 新居 雅行氏]

    ワールドワイドに展開され、Macの管理スキルを客観的に証明することのできるアップル認定資格についての紹介です。 アップル認定資格には、Macのシステム管理ができる「アップル認定サポートプロフェッショナル(ACSP)」、Mac OS X Serverのセットアップができる「アップル認定テクニカルコーディネータ(ACTC)」、他のOSを含むシステム環境の構築ができるアップル認定スペシャリスト「アップル認定システムアドミニストレータ(ACSA)」、の3種類があり、いずれも、認定試験に合格することで授与されます。取得することによって得られるものには「技術的なスキルの証明になり有利である」「Appleロゴを名刺に入れられる」「試験勉強でさらに知識がアップする」などがあげられました。

    アップル認定資格を取得するためのアップル認定試験には、「 Mac OS X Support Essentials 10.6/v10.5」「Mac OS X Server Essentials 10.6/v10.5」「Mac OS X Directory Services 10.6/10.5」「Mac OS X Deployment 10.6/v10.5」「 Mac OS X Security and Mobility 10.6」「 Mac OS X Advanced Administration v10.5」の5科目があり、3種類資格のどの資格を取得したいかで受験する試験の組み合わせが異なってきます。

    アップル認定試験を受験したい時には、「 アップル公認トレーニングセンター」である「DIS(ダイワボウ)情報システム」に申し込みます。受験するのは全国各地で可能で(※プロメトリックで受験できるのは一部の試験のみ)費用は23,100円/1試験(税込み)かかります。

    試験はコンピュータを利用した選択式で「Windows」で受験するのでカンニングはできません。アップデート試験もあります。「アップル認定テクニカルコーディネータ(ACTC)」の10.5から10.6へのアップデートは自宅で受験が可能だそうです。

    学習方法も選択肢があります。 「アップル認定トレーニングの受講する方法」DIS(ダイワボウ)オリジナルコースはSupport/Server、10.6対応のコースを用意し、ディレクトリサービスなどのAdvancedコースもあります。

    DIS(ダイワボウ)オリジナルコースはSupport/Server、10.6対応のコースを用意し、ディレクトリサービスなどのAdvancedコースもあります。

    詳しい内容はこちらのサイトを参照ください。
    https://training.exid.jp/

    「 書籍での自習する方法」PeachPitより全科目のテキストが発売されており、一部はボーンデジタルが翻訳書籍として販売しています。

    クライアントの管理、Mac OS X v10.6のサポートとトラブルシューティング「Mac OS X Support Essentials v10.6」
    http://www.borndigital.co.jp/book/detail.php?id=194

    サーバの管理者向け、Mac OS X Server v10.6、運用とサポートのためのガイド「Mac OS X Server Essentials v10.6」
    http://www.borndigital.co.jp/book/detail.php?id=198

    Q&A(Mac OS X Server勉強会がお答えします)コーナーでは、 「手元にMacintoshがない場合、別環境からSSH で作業したいのでGUIで出来ることは全てCUIで出来るのかを答えて欲しい」のご質問にも解答をいただきました。

    エピローグ

    最後に次回の予告がありました。

    2011年 4月 9日(土) 9:30より行われる予定の第36回定例勉強会のお知らせがありました。

    事前のお申し込みが必要です。内容は「SVNを理解する(ハンズオン)」「Mac OS X ServerをSVNサーバにする」「さらに進んだバージョン管理システムgitワークフロー、使い方の説明Subversion との比較バージョン管理以外の利用シーンの紹介 (heroku.com での Git を使ったデプロイを紹介)gitosis の紹介」などが予定されているそうです。

    銀座で行われる 第17回目「Mac OS X Server Night! #17」(2011年 4月14日(木) 19:00〜20:00 Apple Store Ginza)のテーマは「地味なテーマですが...」との前置きで『ネットワークサービス』を取り上げるそうです。 DNS、RADIUSなど、ネットワークを稼働させるための基本的なサービスを取り上げます。サービスの概要、Mac OS X Serverで何ができるか、そして、Mac OS X Serverでサービス利用するのに適した場面はどんなときなのか、などをお届けするそうです。

    http://coolnotify.com/moxssg/

    詳しくはサイトをご参照ください。

    終了後もリファレンスで紹介いただいた書籍の閲覧や、質疑応答が続いていました。