プロローグ

2011年1月13日(木)19:00よりApple Store, Ginzaにて、Mac OS X Server勉強会主催の第14回「Mac OS X Server Night!」が開催されました。 今回は、これまでのMac OS X Server勉強会の活動報告に加えて、NetBoot環境でのアプリケーションの利用状況の調査報告や、MacBook AirでのNetBoot実験についてのレポートも行われました。

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Mac OS X Server勉強会の紹介 - 飯島基文氏、田畑英和氏

最初はMac OS X Server勉強会の紹介が、会長の飯島基文氏と、今回のイベントの進行役である田畑英和氏によって行われました。勉強会は、管理者のスキルアップが目的で、2008年より定例勉強会を中心に活動を開始しました。

勉強会で行われたサブプロジェクトについても紹介されました。IPv4枯渇タスクフォースからの依頼で、Mac OS X ServerのIPv6の対応についての文書を作成し、タスクフォースのサイトで公開されていることが紹介されました。さらに勉強会を毎月開催しており、レクチャーやハンズオンなどを行うと同時に誰でも参加できることが紹介されました。そして、2009年12月よりイベントとして開催している「Mac OS X Server Night!」についても紹介がありました。Ginza店だけでなく、以前はShibuya店でも行っていたことや、これまでのイベントでのエピソードなどが話されました(特に2010年6月のWWDCからビデオチャットで参加したことが詳しく紹介されました)。Mac OS X Server Night!の主要テーマの1つは製品紹介で、とりわけストレージ関連製品に注目が集まっていました。加えて、技術解説や事例紹介、ライトニングトークもこれまでに行われました。Mac OS X Server Night!についてはこちらのレポートをご覧下さい。また、Mac OS X Server Night!のときにとられているアンケートの結果も紹介され、ネットワークやコラボレーション関連サービスに高い関心があることや、取り上げてほしいテーマの回答などが紹介されました。また、Mac OS X Server勉強会のWebサイトを運用しているMac miniについても紹介されました。


NetBoot/ネットワークホーム環境下での各種アプリケーションの動作検証 - 田畑英和氏

続いて、2010年12月に勉強会で行われたNetBoot環境での動作検証についての紹介が行われました。ホームフォルダをファイルサーバ上で運用することが「ネットワークホーム」、起動ディスクをサーバから提供するのが「NetBoot」です。問題点はこうした環境で利用できないアプリケーションがあることですが、具体的な情報を勉強会で集めて情報として公開するということを行いました(NetBoot Compatibility Project ネットワークホーム / NetBoot環境下でのソフトウエア挙動検証)。

検証のためにさまざまなアプリケーションを集めて、起動や終了、データの保存などの作業ができるかどうかを実際に検証しました。検証結果の一部が紹介され、正しく稼働するソフトもある中、Firefoxでは起動に時間がかかることや、iMovieのキャプチャができないことや、iWorkで起動が遅いこと、Eclipseは起動しないこと、Adobe CS5での問題点や、Adobe Rader/Actobatが起動できないことなどが確認されました。詳細は前掲のサイト上で報告がなされています。検証作業は今後も継続したいことが話されました。


AirMac経由でのNetBoot - 嶋田智成氏, 田畑英和氏

続いて、「AirBoot」つまり、MacBook AirをAirMac経由でNetBootすることが実際にできたという検証結果を紹介しました。検証環境の紹介や、MacBook Airのシステムビルド番号やカーネルバージョンについて紹介されました。ファームウエアのバージョンがMacBook Airでは異なり、特別な仕組みが組み込まれていることが伺えます。

インストールイメージの作成方法が解説されました。MacBook Airで外付けハードディスク上にイメージを作成し、それをもとにシステムイメージユーティリティを使って作成されました。そして、実際にMacBook Air 11インチモデルがAirBootするところのビデオ映像(iPhone 4で撮影して編集したもの)が紹介されました。起動時の画面ではWi-Fiネットワークの選択を行い、パスワードを必要に応じて入力します。そうすると、NetBootの起動ディスクアイコンが表示され、起動を行います。 イメージを作成するときのポイントとして、MacBook Airのインストールメディアを使っては作成できないため、いったんインストールをした上でイメージを作る必要があること、さらには他のMac向けに作成されたイメージでは起動の途中で終わってしまうことなどが紹介されました。


ライトニングトーク

launchd.plistは思ったより親しみやすい奴/竹内康二氏(株式会社スプラッシュ)

続いてライトニングトークに移りました。FileMakerの開発やトレーニング、そしてApple Storeでのイベント「FileMaker Fun Night!」でおなじみの竹内氏から、launchd.plistについての話が行われました。launchdはサービスの自動起動などに使われ、そのための設定がlaunchd.plistです。以前はSystemStarterという仕組みがあり、それがlaunchdに移行し、そこにも2つの世代があることが解説され、設定ファイルを配置する場所について説明されました。launchdはシステム起動時に起動するだけでなく、ディスクのマウント時に起動したり、プロセスのユーザなど、いろいろな指定ができることが紹介されました。これらは「何を」「どうする」という書き方をします。デモとして、ネットワークソケットからの通信要求があればMySQLのデータベースにデータを入れる場合の設定ファイルの作成例やログに変更があったときにプロセスを稼働させる方法などが紹介され、それらのデモが行われました。情報源として、manに加えて実際にシステムに存在するファイルが参考になることが紹介されました。


Mac OS X ServerのWebサービスとSSL暗号化通信/松尾篤氏(株式会社エミック)

続いては、FileMaker Serverの管理をしていることが多いという松尾篤氏によるライトニングトークに移りました。Webサービスについての概要に加えて、通常はデータがそのままネットワークに流れていることが解説され、SSL/TLSによって通信の暗号化ができ安全にデータ転送できることが紹介されました。加えてサイト運用している団体の実在性を確認できることもSSLの重要な役割となります。サーバでのSSLの導入方法、発行申請の手順、証明書のインストールなどについて紹介されました。実際の証明書の作業は、「サーバ管理」での画面での方法が紹介されました。注意点としては、中間CA証明書を忘れないようにすることや、名前ベースのバーチャルホストでのSSLではServer Name Indicationへの対応が必要であることが紹介されました。実在確認証明が強化されたEV SSL証明書を利用すると、ブラウザで異なる表示ができることも紹介されました。

プレゼン資料のリンク


アップル認定資格および認定トレーニング

最後にApple認定資格や認定試験についての紹介が行われました。試験制度について、学習方法として書籍や認定トレーニングがあることなどが解説されました。 認定試験やトレーニングはhttps://training.exid.jp/に情報があります。


エピローグ

次回は、2011年2月10日(木)の19:00よりApple Store, Ginzaで開催することが案内されました。また、2月12日に定例勉強会が行われることも案内されました。

次回の予告