プロローグ

2010年6月10日(木)18:30よりApple Store, Ginzaにて、Mac OS X Server勉強会主催、第7回「Mac OS X Server Night!」が開催されました。今回は、WWDC期間中の開催です。

MOXSSGはMac OS X Server管理者のスキルアップを目的とした活動をおこなっており、Apple Storeでのイベントの他に誰でも参加できる定例勉強会も開催されています。

「Mac OS X Server Night!」アンケートは こちら で受け付けています。

次回の第25回定例勉強会は、2010年6月19日(土)に錦糸町で行わます。詳しくは こちら をご覧ください。

過去の勉強会の履歴は こちら になります。

Mac OS X Server勉強会
Web: http://www.moxssg.com/
Twitter: @moxssg #moxssg

事例紹介: MOXSSGのサーバの構築及び運用方法
[MOXSSG -- 嶋田]

今回はMac miniを活用したインターネットサーバ構築事例の紹介です。MOXSSGのサーバを例に、Mac OS X ServerとMac miniを組み合わせてどのようにサーバを構築・運用しているかを説明していただきました。当然『Mac OS X Server勉強会』なので、インターネットサーバーの構築は『Mac OS X Server』を使用する、ということです。

インターネット接続方法、選択した回線、機器の構成などのご説明の後、Mac OS X Snow Leopard Serverを使用して現在使用中の各種サービスの構成のご紹介です。

外部サービスでは、

  • 運営用ファイルサーバとして『AFP』サービス
  • Webページ更新として『FTP』サービス
  • 勉強会用カレンダーとして『iCal』サービス
  • ブログ用Podcastで『Podcast プロデューサー』サービス
  • 勉強会用Webで『Web』サービス・勉強会用Wikiで『Web(Wiki)』サービス
  • 勉強会用問い合わせ先で『メール』サービス

内部サービスでは、

  • パケット転送で『NAT』サービス
  • アクセス制限用に『ファイアウォール』サービス
  • 内部名前解決に『DNS』サービス
  • 内部用DHCP用に『DHCP』サービス
  • 認証などに『Open Directory』サービス
  • Podcast用に『Xgrid』サービス、『NFS』サービス

稼働しています。

使用している各サーバサービスの使用状況や使用アプリケーションの説明に続き、インストール・セットアップを順を追ってご説明いただきました。それぞれの項目には[Tips!]として注意事項などがありました。

まずインストール時は、カスタマイズを選択し『プリントサービス』をインストールしないことにした。次にセットアップは、『インターネットゲートウェイ』として構成し、引き続き『ネットワーク』は後で設定、『ユーザとグループ』手動で設定、『ディレクトリサービス』はここでは使用しない設定でセットアップすることが推奨されました。各種設定は後にまわすことでした。『DNS』の正引き逆引きを設定後に『ネットワーク』、『ディレクトリサービス』、『ユーザとグループ』の設定するということです。

各種サービスの設定は、『NAT』『ファイアウォール』『DNS』『Open Directory』設定の詳細項目を見ながら教えていただきました。 『Web(Wiki)』サービスでは、「マイページ左上のロングネームの変更ができない」件についての対処方法がありました。詳しくは こちら をご参照ください。

『FTP』サービスでの、『BiND3.app』使用時には、パッシブFTPの設定が必要でPASVポートの範囲を広く設定しておくことが上げられました。『メール』サービスでは、(メールサービスを構成...)ボタンを使用して設定アシスタントを使用し、細かい設定でサーバのドメインをローカルホストのエイリアスとして取り込む設定を選択していました。

セットアップの終了までのご説明をいただきましたが、それぞれの異なった環境では設定も異なることもあると思いました。

ライトニング“テクニカル”トーク: 『iPhone構成ユーティリティ in Depth』
[MOXSSG -- 大久保]

iPhone OS デバイス向けのApple純正管理ユーティリティで、単体でダウンロードできる他、サーバ関係のツール扱いの為 Server Admin Tools 10.6.3 に含まれる、iPhone 構成ユーティリティ(iPhone Configuration Utility)のご説明です。iPadに再設計された、プレゼンテーション用アプリケーションのKeynoteを使用してのプレゼンテーションでした。

iPhone OS 3.1.3、3.2向けは、バージョン2.2ということです。Mac版もWindows版もあります。
ダウンロードは、 こちら からでき、iPhone 構成ユーティリティ 2.0 (Mac)用、iPhone 構成ユーティリティ 2.0 (Windows)の2種類があります。

iPhone 構成ユーティリティを使って、構成プロファイルを作成、保守、暗号化、インストールしたり、プロビジョニングプロファイルと認証済みアプリケーションを追跡およびインストールしたり、コンソールログなどのデバイス情報を取り込んだりする作業を簡単に行うことができます。

構成プロファイルは XML ファイルで、デバイスのセキュリティポリシー、VPN 構成情報、Wi-Fi 設定、APN 設定、Exchange アカウント設定、メール設定、iPhone と iPod touch をエンタープライズシステムで使用するための証明書が含まれています。iPhone 構成ユーティリティの使用方法については、「iPhone および iPod touch エンタープライズ配備ガイド」を参照してください。

iPhone 構成ユーティリティを使ってなにができるのかを順にご説明していただきました。
管理できるサービスとしては、

  • パスコード
  • CalDAV
  • Exchange ActiveSync
  • Webクリップ
  • Wi-Fi
  • VPN
  • メール
  • LDAP
  • SCEP
『パスコード』では桁数が最大15文字に設定できることなどご説明いただきました。

iPhone 構成ユーティリティでつくられた設定ファイルはXMLファイルなので書き換えもできる拡張子「.mobileconfig」のファイルで配付方法も3通りあります。

詳しくは配付されている PDFのガイド をご覧ください。

iPhone 構成ユーティリティでは課題もあるそうです。

  • iTunesで認証など初期操作が1台ずつ必要
  • iPhoneデバイスを1台ずつ設定が必要
  • 無線LANを通じてプッシュ配信できない
iOS4で解決するかもしれないそうです。

ライトニング“テクニカル”トーク:『Server Admin Remote for iPad』
[MOXSSG -- 大久保]

iPhoneアプリでサーバを監視できるツールがiPadにも対応しており、App Storeで¥1,400で購入できる、プロセスの管理やログの監視など、サーバー管理者にはとても便利なアプリをご紹介されました。iPhone、iPod touch および iPad 互換 iPhone OS 3.0 以降が必要だそうです。こちらも『Server Admin Remote for iPad』をインストールしたiPad上でのプレゼンテーションでした。

Server Admin Remote for iPad

『Apple Developer Program/WWDC』の紹介
[MOXSSG -- 小林]

「Apple Developer Program」とは?

『Macデベロッパプログラム』と『iPhoneデベロッパプログラム』があり、IT Pro/開発者へのAppleリソース提供するものだそうです。

ご来場者の2割の方がすでにこのプログラムに参加されていらっしゃいました。

『Macデベロッパプログラム』は、開発/テイスティングツールの提供、iTunesでのチュートリアルビデオ配信(Development Video)、専用フォーラムとサポートの利用、プレリリース版の提供とテストなどが提供されるそうです。

以前のApple Developer Programに比べて、年間参加費が ¥10,800と、どちらも非常にリーズナブルになっていてお得です。

Apple Developer Program

「Apple Worldwide Developers Conference (WWDC)」とは?

「Apple Worldwide Developers Conference」(WWDC)が2010年 6月7~11日にサンフランシスコのMoscone Westを会場に開催されています。

世界中からIT Pro/デベロッパがサンフランシスコに集まるWWDCです。チケットは8日でソールドアウトしたそうですが、煩雑さが不要な日本からのパッケージツアーもあったようです。今年のSessionはiPad iPhone三昧だったそうです。

WWDC Session & Labs

現地リポート: WWDC

メンバーのほとんどがWWDCに参加している(MOXSSG)メンバーからビデオレターが届きましたので、そのご紹介がありました。WWDCの会場から、「Session & Labs」参加した方のご感想を多数いただいた「現地リポート」です。iPhoneに特化された2010のWWDC、AppleのPDF対応のお話、来年に期待などの声もありました。

アップル認定資格と認定トレーニングの紹介
[MOXSSGアップル認定トレーナ -- 田畑]

ワールドワイドに展開され、Macの管理スキルを客観的に証明することのできるアップル認定資格についての紹介です。資格には「サポートプロフェッショナル」「テクニカルコーディネータ」「システムアドミニストレータ」の3種類があり、それぞれ認定試験に合格することで取得することができます。試験は5科目ありどの資格を取得したいかで受験する試験が異なってきます。

資格を取得するには試験に合格すればよいだけですが、効率よく試験対策をおこなう方法としてアップル認定トレーニングについての紹介もありました。アップル認定トレーニングは現在Mac OS Xの管理者向けの「Support Essentials v10.5(3日間)」と、Mac OS X Serverの管理者向けの「Mac OS X Server Essentials v10.5(4日間)」が開催されています。トレーニングでは実機を使ってMac OS XやMac OS X Serverの管理方法を効率よく習得することができます。またアップル公認トレーニングセンターのダイワボウ情報システムではSnow Leopard Serverに対応したオリジナルコースも提供しています。

詳しい内容は受付サイトの こちら から

今回はサンフランシスコの宿泊ホテルからプレゼンテーションということでいつもの問題は出題されませんでしたが次回は出題されるということです。景品にも期待がもてます。こぼれ話で、今年のWWDCはiPhoneがメインテーマで、企業での導入を円滑にする為の機能がiOS4以降で強化される予定のお話や「Apple Developer Program」に「Safari」が追加されることなどをお伝えいただきました。また、WWDC参加者の男女比についてのご質問がありご回答いただきました。

告知:『ESCO Apple Solution Seminar Series:デスクトップ管理のための Mac OS X Server(2010.06.25 アップルジャパン)』セミナーのお知らせ

2010年6月25日(金)に東京オペラシティタワー32階 アップルジャパン株式会社 セミナールームにて開催される『ESCO Apple Solution Seminar Series:デスクトップ管理のための Mac OS X Server (2010.06.25 アップルジャパン)』セミナーのお知らせがありました。

セミナー概要:情報管理統制という観点から、Mac OS X という作業環境をどのように管理できるのかを紹介します。 近年では容易に大容量の外部ストレージが安価に手に入るようになり、気軽に使えるようになっています。 Mac OS Xというコンピュータ環境でこのような情報媒体を制御統制するにはどのようにしたらよいのでしょうか? そうしたソリューションのソフトウェアを探してみてもなかなか見つかりません。 実はMac OS X Serverで簡単に実現できるのです。

セミナー参加の申し込みは こちら

エピローグ

司会進行から「ライトニング“テクニカル”トークの参加者募集」のお知らせのあと、最後にQ&Aのコーナーと次回予告がありました。

Q&Aのコーナーでは、「Q:.appleのファイルを直接編集しても大丈夫でしょうか?」「Q:メールサービスの構築でバーチャル環境の設定方法は?」などがあがり各ご回答をいただきました。

次回予告では、 第8回目「Mac OS X Server Night! #08」(2010年7月14日(木)18:30~20:00 Apple Store, Ginza)「Open Directoryについて」のお知らせと、渋谷で行われる 第7回目「Mac OS X Server Night! in Shibuya」(2010年7月10日(土)19:00~20:00 Apple Store, Shibuya)のご紹介がありました。

そしてイベント終了後も、iPadの画面を参照しながら質疑応答が続いていました。