プロローグ
2010年 4月 8日(木)18:30よりApple Store, Ginza にて、Mac OS X Server勉強会主催、第5回「Mac OS X Server Night ! 」が開催されました。
Apple Store, Ginzaの方からのイベントのインフォメーションに続き、まずは「MacOS X Server勉強会」代表の方から「Mac OS X Server勉強会」 (略称=MOXSSG"Mac OSX Server Study Group"の頭文字)についての紹介がありました。 MOXSSGはMac OS XServerサーバ管理者のサポートを行っております。『みんなで楽しくサーバの勉強をしましょう!』ということでした。
月一回で活動中の次回の定例勉強会 #23(2010年4月 10日(土)1部 9:30〜12:00 2部 13:00〜17:00 浦和コミュニティセンター)「[初級サーバ管理者向けハンズオン] dscl入門」「 [中級サーバ管理者向けプレゼン] Final Cut Server入門 (Best Practice part3) 」のお知らせと、同日、渋谷で行われる第4回目「Mac OS X Server Night! in Shibuya」(2010年4月10日(土)19:00〜20:00 Apple Store, Shibuya)「Open Directory in a nutshellウチダエスコ株式会社 谷口崇典氏」のご案内がありました。
それから「Mac OS X Server勉強会」(MOXSSG)Webサイトのご紹介では『過去の開催』のページがあげられました。
ケーススタディ: 仮想化ストレージによるファイルサービスとバックアップの効率化
[ウチダエスコ株式会社 -- 谷口様] / [ 株式会社ニューテック -- 伊藤様]
今回のプレゼンは「アップル正規サービスプロバイダ」で、お客様の環境やニーズに合わせて、さまざまなソリューションをご要望に合わせてご提供されている、ウチダエス(UCHIDAESCO)様による2回目の事例のご紹介になります。仮想化ストレージを使った大容量ファイルサーバの導入事例です。導入事例のお客様は「業界に先駆けての『コミックデジタル製版システム』を構築された」豊国印刷様でした。印刷メディアからクロスメディアまでのコンテンツ・ビジネスをサポートされているそうです。
ご協力企業: 豊国印刷株式会社
印刷業界ということで、細かいファイルを大量に扱われる場合のテープドライブ・バックアップからの改善や、バックアップ時間の短縮、クライアントのほとんどがMac OSということでMac OS対応の大容量のストレージの導入が検討されます。課題として「大容量のストレージの構築」「システムの安定稼動と効率的な稼動」「バックアップ時間の短縮」「管理者の負担の軽減」などがあげられ、そしてご提案されたのが、Apple Xserveを使用して一日24時間の配分をサービスの稼動分とバックアップへの時間配分を考慮せずに済むように「サービスの提供」と、「バックアップ」を分離することです。ストレージをOSに渡す前に一旦仮想化してストレージとOSの間に管理レイヤーを追加する『ストレージの仮想化』があげられました。
『ストレージの仮想化』の為にストレージ専業メーカー 株式会社ニューテック様の『 Newtech Replication Suite(NRS)』を使用した、大容量ストレージ管理を飛躍的に効率アップするストレージ仮想化技術での『ストレージの仮想化』のソリューションの構築です。ウチダエスコの谷口様とは25年間のお付き合いのあるという「ストレージ 設計・製造の専業メーカー」ニューテック(NTC Newtech.) 伊藤様から『 NewtechReplication Suite(NRS)』のご紹介がありました。
まずは、大容量時代のストレージについてのキーワードをあげていただきました。「気がつかないうちに大きな容量を管理する」「容量ありきではなく業務要求ありきで増大する容量」「大容量ストレージを簡単に安全に確実に管理する」「従来の管理スタイルでは限界」「大容量だからといって手間が増えては本末転倒」「電子資産、生産財であるデータを健全に管理する」このような課題に対して「バックアップ業務の開放」「所要時間からの解放」「出し入れに時間がかかる、データテープ管理からの解放」などを「ニューテックストレージ解放戦線」として解決していくそうです。
ご導入を検討していただくためのポイントとしては、以下を挙げていただきました。
- 『 Newtech Replication Suite(NRS)』とは、大容量ストレージ管理が飛躍的に効率アップし、 ストレージ仮想化アプライアンスでほぼシステム無停止でテラバイトクラスのバックアップを実現、システム無停止でのストレージ増設、実際に所有するストレージ容量よりも大きなボリュームを提供できるボリューム仮想化、災害対策としての遠隔地へのミラーボリューム配置、全て『 Newtech Replication Suite(NRS)』ストレージ・ソリューションで実現可能だそうです。
- 今回の事例での従来からの改善ポイントとして、「Mac OS ServerのFile Server側はサービスのみでバックアップには関わらないこと」「テープデータバックアップにくらべて2〜20倍高速なDisk to Diskバックアップへ、仮想テープバックアップをすること」「126テラバイトをノンストップバックアップ」「データは2重化し、自動バックアップし即時復旧が可能」などがあげられました。
谷口様に戻り『 Newtech Replication Suite(NRS)』導入後の優位点をお話しいただきました。まず、「全体の流れが単純であること」があげられ、そして「バックアップのためにシステムを停止の必要が無い」常に同期をスナップショットの形で取る、リアルタイム・バックアップにより、サーバ停止の必要がなくなり、24時間365日の稼動が可能となったそうです。「せめぎあいによるシステムの不安定の解消」や「バックアップ時にシステムが不安定になることも解消」リアルタイム・バックアップと夜間バッチのバックアップで、保全性も向上し、「バーチャルテープの導入による自動化で管理負担の軽減」が計れたそうです。さらにフルバックアップ、差分バックアップが従来の六分の一まで短縮され、テープ交換がバーチャルテープなので自動化できたそうです。
そして「サポート体制の充実化」もあげられ、Mac OSのサポート対応にも定評のあるウチダエスコ様が一時窓口としてサポートしているそうです。 ストレージ以外でも効率化・コストダウン化などのご要望に合わせた各種ソリューションのご提案がいただけるそうです。
質疑応答コーナーでは、
- 「Q:テープは完全になくしたのでしょうか?」
- 「Q:オフサイトのバックアップはどうしているのでしょうか?」
- 「Q:Xserveを使用するのはなぜでしょうか?」
- 「Q:ACLのアクセス権や拡張属性のバックアップはどのようにしているのでしょうか?」
などがあげられご回答をいただきました。
お問い合わせ窓口はこちらになります。
ライトニング“テクニカル”トーク: 『Apple Wiki Server 2』
[MOXSSG-嶋田]
グループのコラボレーションとコミュニケーションを簡単に構築できる『Wiki Server 2』です。Mac OS X Leopard Serverの『Wiki Server』からMac OS X Snow Leopard Serverで『Wiki Server 2』になった新機能や各種設定のご説明をいただきました。使用するにはサーバ環境設定で機能をONにすることから始まります。シンプルで簡単です。
『Wiki Server 2』の対応ブラウザは「Safariは3以上」「Firefox は3以上」「Internet Explorerは7以上」「Google Chrome」とのことです。Wikiサイトを作成し、Open Directoryのメンバーがそのままワークグループのメンバーとして使用でき、アクセスを許可すると、全員がサイトの同じ機能を使えるようになります。機能は「wiki」「ブログ」「カレンダー」「メール」「アップデート」「検索」などがあり、ファイルのアップロードや横断検索、更新履歴、RSSなども使用できるそうです。
Mac OS Xの最も便利な機能の一つであるFInder上でスペースボタンを押すことで表示するQuick Lookも搭載されており、アップロードされた文書の隣に表示されるQuick Lookアイコンをクリックすれば、ファイルをダウンロードせずに閲覧できます。iPhoneにも対応し、iPhoneからログインして、Wikiの各機能が使用できます。
テンプレートのカスタマイズも「CSS」「HTML」「JavaScript」などで変更が可能、ポッドキャスティングもサーバ側で有効にすると使用でき、MetaWeblog APIなどの投稿アプリも使用できるそうです。wikictlコマンドも使えるそうです。
沢山ある機能の詳細は こちら にありますドキュメントをご参照ください。
What's new about 10.6.3 [MOXSSG-田畑]
3月29日にリリースされた、Mac OS X 10.6 Snow Leopardの最新アップデートとなる「Mac OS X Server v10.6.3」の配布も開始のお知らせがありました。800M位ということです。不具合修正や互換性の改善、複数のセキュリティ修正も含まれているそうですが、「iPad」のリソースが追加されているそうです。ライトニング“テクニカル”トークであげられた、「Wiki」関連でもアップデートされており、日本語ファイルの表示に関する不具合の一部分は修正されているそうです。来場者の1割の方はすでにアップデート済みというお答えをいただきました。
認定トレーニング/認定試験紹介 [MOXSSG-田畑]
来場者の2割の方がお持ちのワールドワイドな「アップル認定資格」についてです。資格3種「システムアドミニストレータ」「テクニカルコーディネータ」「サポートプロフェッショナル」で、試験5種「Mac OS X Support Essentials v10.5」「Mac OS X Server Essentials v10.5」「Mac OS X Deployment v10.5」「Mac OS X Directory Services v10.5」「Mac OS X Advanced System Admin v10.5」があります。どの資格を取得したいかで受ける試験が変わります。
アップル認定資格所得のために、試験勉強用としてセルフラーニングガイドブックが一般販売されていますので、自習で試験を受けることもできますが、『一人ではモチベーションがあがらない』、『トレーナーがいて何でも聞ける』、などの理由で認定トレーニングコースを受けた方がいいとのアドバイスをいただきました。
トレーニングを受ける効果は、「アップルの公式のトレーニングでMacを正しく使う」ことです。使いやすいMac OSはマニュアルを必要としないかもしれませんが、やはり正しい使い方はあるので、身につけることは必要です。トレーニングで正しい知識を身につけましょう!とのことでした。
認定トレーニングコースは(Leopard対応)です。サポート業務に必須の内容は『 Leopard 101: Mac OS X Support Essentials v10.5(3 日間コース)』で、サーバ業務向けは『Leopard 201: Mac OS X Server Essentials v10.5(4日間コース)』です。実機を使用し、最小構成のLANを構築してトレーニングを行うそうです。現在試験もLeopard(v10.5)で日本語ですが、Leopard(v10.5)日本語を取得しておくとSnow Leopard(v10.6)の一部はアップデート試験になるそうです。Snow Leopard10.6を受講したい方には ダイワボウオリジナルトレーニングコース(Snow Leopard対応)があります。詳しい内容は受付サイトの こちら をご参照ください。
今回も、アップルのサイトで公開しているの英語版のサンプル問題から認定試験サンプル問題が出題されました。サンプル問題は こちら でも公開しています。
Q:「サーバ管理」の共有ポイントの設定画面で有効にできるファイル共有プロトコルは次のうちどれでしょうか?(2つ選択)
(1)NFS(2)NTP(3)PTP(4)SMB(5) UFS(6)WebDAV
今回は先着順で正解の方に、ウチダエスコ様よりアップルロゴ入りキーホルダーが贈られました。
そして解説もしていただきました。(1)は、UNIXシステムで利用されるファイル共有システム。(2)は、コンピュータの内部時計を、ネットワークを介して正しく調整するプロトコル。(3)は、デジタルカメラとパソコンをUSBで接続し、画像の転送やカメラの制御などを行なうための通信プロトコル。(4)は、Windowsネットワーク上でリソース(フォルダやプリンタなど)を共有するために用いられるプロトコル。(5)は、UNIXで使われてきたファイルシステムの名前。(6)は、WWWでファイルの転送に使われるHTTPを拡張し、クライアント(Webブラウザ)からWebサーバ上のファイルやフォルダを管理できるようにした仕様。ということです。それから正しいファイル共有の管理のために各プロトコル毎のご説明いただきました。
エピローグ
最後にApple Store, Ginzaの方から、ストアの法人対応窓口の「フリーのコンサルティング」「支払い方法の選択肢」「Appleビジネス担当窓口」など、ビジネスサービスへの対応のお知らせがありました。
銀座で行われる次回の「Mac OS X Server Night! #06」のお知らせでは、「iPhone/iPodを組織で活かすMac OS X Server」のご紹介があり、次回の「アップル認定資格と認定トレーニングの紹介」でも、プレゼントがあるかも?しれないそうです。 渋谷で行われる第4回目「Mac OS X Server Night! in Shibuya」(2010年4月10日(土)19:00〜20:00 Apple Store, Shibuya)でも「仮想化ストレージを使ったファイルサービスの構築」「アップル認定資格と認定トレーニングの紹介」があります。
そしてイベント終了後も、Q&Aのコーナーではあがらなかった質問をMac OS X Server勉強会メンバーが説明を続けておりました。