プロローグ
2010年3月1日(木)18:30よりApple Store, Ginzaにて、Mac OS X Server勉強会主催、第3回「Mac OS X Server Night!」が開催されました。
Apple Store Ginzaの方からのイベントのインフォメーションに続き、司会進行から「RAIDサブシステムの有効なTips」など、今日のアジェンダについての説明がありました。まずは「Mac OS X Server勉強会」主催の方から「Mac OS X Server勉強会」(略称=MOXSSG"Mac OS X Server Study Group"の頭文字)についての説明がありました。MOXSSGはMac OS X Serverサーバ管理者のスキルアップ支援を行っているということです。月一で活動中の次回の定例勉強会は『dscl入門』『Final Cut Server入門』が実施予定とのことでした。メンバーも募集中です。
事例紹介: PROMISE社製RAIDドライブシステム「SmartStor DS4600」の活用事例のご紹介
[有限会社ガラパゴス・システムズ - 佐藤徹様]
RAID5対応ストレージである、PROMISE社製RAIDドライブシステム「SmartStor DS4600」とMac OS X Serverを使用した導入・活用についてです。
まずはガラパゴス・システムズ様の事業内容のご説明がありました。システム開発、構築、販売・ネットワークインテグレーション及びコンサルテーション・ソフトウェア開発、販売・IT関連の企画制作、出版、教育・経営コンサルテーション、などで、Apple Storeと協力してMac OS X Serverの導入支援もされているそうです。
Mac OS X Serverの導入を検討時、Apple Storeに来店する人はApple製品を使用したい人で、各種情報は収集されているが、導入時のリスクの説明も重要です。また、導入しないリスクの説明も重要です。Serverの導入が検討されるのは実効ユーザ数が5名以上からで、同一事務所内での使用や外部ネットワークとしての利用も考えられこと、データ保存量と増加量が重要であることなどのご説明をいただきました。
Serverの導入に必須のデータの保存には安心できるストレージが必要です。「DS4600」のデータを生涯に渡って残すことができる保護の高い信頼性と可用性が、¥84,800というコストパフォーマンスで保護できます。専用サーバ管理者費用年間一千万円ということも考えられる人件費に比べて、はるかに安い「DS4600」を使用して、スムーズな運用、耐障害性などをストレージで保険をかけることの重要性をあげられました。オススメするデータの保護バックアップはシステムによる2次コピー(2つのバックアップ)や、2次差分バックアップ (タイムマシンを利用する)などです。「DS4600」はMac OS XのTime Machineをサポートしているので簡単にバックアップできます。(数クリックの簡単な操作でバックアップスケジュールおよびリストアスケジュールを設定が可能/ファイルおよびディレクトリのドラッグ&ドロップ操作でもバックアップ可能/ワンタッチ・バックアップボタンを押すことでバックアップを即座に実行可能)そしてデータの復旧もバックアップからの書き戻しや差分からの選択的書き戻しができるということです。
Mac OS X Serverで使用するストレージとして選択するのに「DS4600」が最適なのは、Mac OS X Serverでテストされていることや冗長手段を一つは持っていること、RAID5が使えること、適正なコストであること、インターフェイスが高速で安定していることです。そしてサイズが『Mac mini』のうえに丁度乗るサイズであること。一般的なストレージで気になる音が、他社製品にくらべて静かであることなどもあげられました。最近のオフィスの平均温度23度ではファンが勢いよく回ることはありません。
管理ソフトウェア「SmartNAVI」が付属していることも簡単に「DS4600」を導入できます。バージョンの古い「SmartNAVI」をご使用時はプロミス社に問い合わせて最新のものを使用してください。空冷ファンの回転速度、内部温度、電源電圧など、筐体内の動作状況を簡単に把握でき、異常発生時のログ記録のほか、emailで管理者へ異常を通知することも可能です。SmartNAVIには、動作状況を一覧できるDashboardアプリケーションも用意されています。「SmartNAVI」Javaでかかれているので古いOSでも動きます。
静かで低消費電力、エコスマート設計な小規模サーバ用、コスト効率が高く、拡張が可能な家庭用ストレージにもなる「DS4600」ではありますが、問題点もあり、解決方法のTipsも御提示いただきました。
問題点
- 納期が長いこと。Apple Store, Ginza, Shibuya に依頼してから2~3週間くらいかかるので、明日欲しいということははできない。
- ファームウェアの問題で起動ディスクにならない。起動ディスクにするにはボリューム全体をダンプして書き戻しておく必要があるということ。
- レポーティング機能が不足しているということ。筐体の温度管理の情報が少ないのは他社製品と比べて性能がいいので情報がでない。今のところ暑くならないので問題はいまのところない。
(一般的にストレージは温度は35度で一日置いた時壊れる可能性があるので室温は夏でも30度にならないようにし、また東京は電源の変動がないが、地方などで落雷などがあった時の電源の変動に注意が必要だということです。)
解決方法のTips
ファイル共有サービスとして、業務データの共有、業務データを外部に共有する、業務データを外部に公開するなどの利用もあります。その時にはアカウント管理が重要になります。
- 実在するユーザをシステム上のアカウントと一対一で対応する。
- 実在する組織のグループ(営業とか業務とか)にシステムのグループを対応させアクセス権を設定する。
- 実在する権限にシステムのアクセス権を対応させる。
などをあげていただきました。
製品紹介: Xserve用RAIDサブシステム「VTrak E-Class」の製品のご紹介
[PROMISE テクノロジー株式会社 - 鯉田潮様]
XserveなどにRAIDシステムを提供するPROMISEテクノロジー株式会社による、「SmartStor DS4600」と「VTrak E-Class」の製品についてご紹介です。
Promise Technology,Inc. は、1988年米サンノゼに設立され、RAIDコントローラーを20年以上1500万台の出荷し続け、2000年4月現在、IDE/ATA RAID技術分野でプロミスの世界シェアは90%に達しているそうです。拠点も、USA、台湾、オランダ、ドイツ、中国、そして日本と拡大を続けています。2008年にApple認定を取得しているそうです。
「DS4600」は使い方も簡単なスモールビジネスや家庭での使用などに最適なハードウェアRAIDです。電源と信号ケーブル(FireWire 800またはUSB 2.0)を接続するだけで動作します。特別な設定は必要ありません。4基の1TB シリアルATAハードディスクドライブとパワフルなハードウェアRAIDエンジンを装備した大容量の高速外部ストレージです。小規模サーバ用途、制作プロフェッショナルおよびパワーユーザ向けに最適な小型外付けRAIDソリューションです。FireWire800および高速USB2.0インターフェイス経由でクラス最高級のパフォーマンス。「Mac」との間でデジタルメディアを超高速転送できます。Time Machine対応なので簡単にバックアップすることが可能です。新しい筐体デザイン、ファンレス型電源ユニット、画期的なファン制御メカニズムを採用した「DS4600」では動作時騒音を大幅に削減。デスプトップやオフィスでのご使用に加えご家庭でも、動作時の音が気になることはありません。スタンバイ機能では、ハードディスクドライブにアクセスしない状態が一定時間続くとスピンドルモーターへの電力をカット。消費電力を僅か15Wまで削減できます。
高信頼のハードウェアRAID技術により、貴重なデータを安全に守るので、デスクトップシステム用の大容量ストレージとしても、小規模サーバ用の外部ストレージとしても使用可能です。3TBの大容量ストレージをRAID 5運用で実現。「DS4600」ではRAID5と10のサポートが加えられています。ハードウェアRAIDによって安全に保護された、大容量のデータストレージを確保できます。
「DS4600」を管理ソフトウェア「SmartNAVI」を使用して、( PROMISE テクノロジー株式会社の吉田様によるデモ )ピーとビープ音がした後はとても静かで、管理ソフトウェア「SmartNAVI」はRAID用語があまり使用していないので家庭での使用時も簡単。フォーマットのかかる時間は1分と高速でした。メールアラートとシステム イベントログもサポートしています。
- Promise SmartStor DS4600 4x1TB RAID System
DS4600は、極めて高いパフォーマンスと堅固なデータ保護機能がコンパクトなデザインのボディに納められています。運用時の静かさも特長です。
「VTrak E-Class RAIDサブシステム」はAppleユーザのためのストレージソリューションで動作保証がされている。Apple用の専用のファームウェアでチューニング済みです。
VTrak E-Class製品は、AppleオンラインストアおよびApple公認リセラーによって販売され、Apple製品に期待される性能と信頼性をAppleの実証試験で確認されています。Macに対応した新しいPromise VTrakには、1TBドライブサポート、Bonjourサポート、およびシルバードライブベゼルの新たな外観を含め、アップルユーザのために特にデザインされた多くの新しい機能を含んでいます。コントローラあたり2基の4Gbファイバチャネルポートと2GBのキャッシュメモリ装備のデュアルActive/Active型RAIDコントローラ、冗長型電源ユニット、冗長型冷却モジュールを搭載した可用性の高い設計で、システムへの直接接続、またはSANを利用したアプリケーションにも最適のストレージソリューションです。「VTrak E-ClassRAIDサブシステム」はMac OS X、Mac OS X Server、Final Cut Studio 2、Xsan 2で動作認定済みですので安心です。
8台の1TB 7200-rpm 3Gb/s SATA ドライブ(合計8TB、非フォーマット時)を搭載した「VTrak E-Class RAIDサブシステム」VTrak E-Class RAIDサブシステムは、Bonjourに対応し、Webブラウザ経由でアクセス可能なPromise独自の管理インターフェイス「WebPAM PROe」が内蔵されているため、セットアップや管理に特別なソフトウェアは必要ありません。ブラウザを開いて、管理対象のVTrakユニットをクリックするだけです。簡単なセットアップガイドで、初心者のユーザでも数分でストレージを設備できます。上級ユーザは、VTrakのパワフルツールを使って、Xsan 2やFinal Cut Studio 2といったアプリケーション対応の複数のユニットをすばやく配備できます。
「VTrak E-Class」をWebベースの管理インターフェイス「WebPAMPROe」を使用して、( PROMISE テクノロジー株式会社吉田氏のよるデモ )セットアップ手順の紹介。ネットワークに接続し、Sfariを起動、Bonjourに対応しているので自動的にIPアドレスを取得し表示されるのでダブルクリックすれば「WebPAM PROe」でGIUIで管理ができる、非常に簡単。アップルのサイトに置かれている『Promise VTrak:RAID コントローラ - Xsan (データ専用) の構成スクリプト』や『Promise VTrak:パフォーマンス最適化のための設定(推奨のコンフィグレーションスクリプト)』を使用して推奨環境を整えることもできます。
万が一壊れた時のために「WebPAM PROe」を使用して、「システムサービスレポート」をhtmlファイルに落とすこともできます。「システムサービスレポート」の保護からセーブし各コンポーネント情報を収集するとMac OS X の「ダウンロード」のフォルダにシステムのその時の状態がhtmlファイルとして保存される。そのファイルを「プロミス・テクノロジー」に送るとサポート可能で対応してくれるそうなのでとても安心です。
詳しくは、PROMISE テクノロジー株式会社へリンク
ライトニング“テクニカル”トーク: シングルディスクからソフトウエアミラーへの移行手順 Tipsシリーズ1
[MOXSSG-谷口]
もうすでにSnow Leopard Serverをセットアップ終了した500GBのハードドライブが2基搭載されている『Mac mini』があります。セットアップ後に『RAIDにするんだった!ディスク2個ついているのだから!』と気がついても最初からセットアップ作業を必要としない、初期化しないでRAID1に移行するやり方のご説明です。
あっという間にミラーリングができます。「Server HD」データが消えていないことを確認できます。詳しい詳細はdiskutilのmanを御覧ください。 『Mac Pro』『iMac』『Mac mini』機種を問わず、『Snow Leopard』『Leopard』、『サーバー版』『クライアント版』 など対応。短時間で簡単にサービスを途切れさせることなくミラーリング環境が構築できるそうです。
告知: 『Managing Podcast Producer 2』セミナーのお知らせ
[MOXSSG-大久保]
Mac OS X Server v10.6のサービスの一つ、「Podcast Producer 2」の実際のアクセスの管理、ワークフロー、教育分野や企業での利用についてのセミナーです。3月18日(木)14:00~16:45 東京オペラシティタワー32F アップルジャパンセミナールームにおいて、AppleCertの主催で行われます。
スピーカーはKey Options Technology Rick Wylie氏。(セッションの内容はすべて英語ですが、通訳も行われるようなので、英語が不得手な方でも視聴には問題がないそうです。)興味のある方や参加をご希望の方は、下記のサイトから登録、参加申し込み手続きを、http://www.applecert.org/ 質問の方はメールで jason@applecert.org までお気軽にご連絡ください、とのことです。
認定トレーニング/認定試験紹介 [MOXSSG-田畑]
引き続き「世界共通の資格 アップル認定資格」についてです。
資格3種で、試験5種あります。現在試験はLeopard(v10.5)対応のものが日本語に対応していますが、Leopard(v10.5)での認定資格を取得しておくとSnow Leopard(v10.6)ではアップデート試験(ACTCおよびACSA向け)が提供される予定です。各バージョンの違いは使用していないからといっても理解は必要ですので、両方の取得も必要かも知れません。
アップル認定資格所得のために、試験勉強用として書籍が別売りでもあるので、自習で試験を受けることもできますが、『一人ではモチベーションがあがらない』、『トレーナーがいて何でも聞ける』、などの理由で認定トレーニングコースを受けた方がいいとのアドバイスをいただきました。
認定トレーニングコースは(Leopard対応)です。クライアント向けは 『Leopard 101: Mac OS X Support Essentials v10.5(3日間コース』で、サーバ向けは『Leopard 201: Mac OS X Server Essentials v10.5 (4日間コース』。サーバ向けはサーバ機1台、クライアント機1台を揃えて行うそうです。
いち早くSnow Leopard Serverを実践的に勉強されたい方は、ダイワボウ情報システム株式会社のオリジナルトレーニングコース(2日間コース): Advanced Mac OS X Serverコースもあります。
試験の内容についてのご質問が沢山あり、サンプル問題が出題されました。アップルサイトで公開しているの英語版のサンプル問題からです。
Q Mac OS X Server v10.6において、ファイルシステムのACLを評価するときに使用されるユーザアカウントの属性は次のうちどれでしょうか?
という実際試験の選択式の形です。
回答者の中からじゃんけん+αでの勝利者にアップルロゴ入りマグカップなどが贈られました。
さらに解答の解説もしていただきました。『ワークグループマネージャ』上から、ユーザID=UID、ユーザ名=short nameがわかり、一人のユーザに複数のshort nameを割当てることができるということ。グループID=GIDでデフォルトはstaffグループ 20であること。インスペクタ画面ではGUIDが確認できます。ACLのアクセス権はGUIDでPOSIXのアクセス権はUIDだということです。
エピローグ
次回「Mac OS X Server Night! #05」では、スケーラビリティとパフォーマンスを大幅に改善することができる「仮想化ストレージを使ったファイルサービスの構築」、簡単にグループコラボレーションが構築でき「Apple Wiki Server 2」のご紹介などがあるそうです。また次回の「アップル認定資格と認定トレーニングの紹介」でも、プレゼントがあるそうです。
渋谷で行われる 第4回目「Mac OS X Server Night! in Shibuya」(2010年4月10日(土)19:00~20:00 Apple Store, Shibuya)でも「仮想化ストレージを使ったファイルサービスの構築」「アップル認定資格と認定トレーニングの紹介」があります。
最後にApple Store, Ginzaの方からは皆様のビジネスサービスへの対応として ストアの法人対応窓口のお知らせがあり、イベントは終了しました。
そしてイベント終了後も前方に設置された『Promise SmartStor DS4600』と『PromiseVTrak E-Class』のデモ機の前で質疑応答が続けられました。
アンケートから
- Podcast Producer 2について知りたい
- iCalの構築方法を詳しく聞きたい
- もっとコマンドラインのTipsについて聞きたい