プロローグ

2010年2月10日(水)18:30よりApple Store, Ginzaにて、Mac OS X Server勉強会主催、第3回「Mac OS X Server Night!」が開催されました。夕方から小雨が降り出し、6度と気温も低い中お集まりいただきました。

MOXSSGはMac OS X Serverサーバ管理者のスキルアップを目的として発足した集まりであり、「みんなで楽しくサーバの勉強をしましょう!」ということでハンズオンやテクニカルなプレゼンテーションを行っているということです。

「Mac OS X Server勉強会」(MOXSSG)Webサイトリニューアルのご報告がありました。

事例紹介: "インターネット向け”サービスにMac OS X Server を使ってみた体験談や苦労話について
[株式会社ねこじゃらし-代表取締役 川村 ミサキ]

"インターネット向け"サービスにMac OS X Server を使用されている『MacServer』運営上の体験談や問題点、他では聞けない苦労話などをお話いただきました。

2006年設立で4年間大きなトラブルもなくMac OS X Serverを使用してのホスティングサービスで1,000社が使用中です。

Macユーザのためのオンラインストレージ「MacServer」とは、Mac OS標準のFinderからアクセスし、転送したいファイルをドラッグ&ドロップするだけの簡単操作と、4GBから2.7TBの選べるプラン、サブアカウントなどの豊富な機能が特長。Mac OS Xだけでなく、Mac OS 9やWindowsもサポートとのことです。


最大の特徴のアカウントを入れ子にする『サブアカウント機能』での苦労した点
アカウントの下にアカウントが作れ取引先ごとにフォルダを振り分けることも可能という、セキュリティが守れる、高い安全が必要な機能ですが、アクセス権として使用しているACLは苦労なさったそうです。しかしとても便利な機能ですので、売り上げにも大変貢献しているそうです。

『ブラウザからの接続機能』での苦労した点
ブラウザからの閲覧やダウンロードなどのファイルの操作では、使用しているApacheの各種設定点や、UTF-8の問題、Windowsとのエンコードの違いなどのトラブルのお話と解決策などのお話をいただきました。

『ファイル更新通知』での苦労した点
アカウントのフォルダ内に新規にファイルがアップロードされた時、既存のファイルが修正された時、更新されたファイルをメールにて通知する機能で、アップロードする度に取引先に連絡する必要がなくなり、スムーズなファイル受け渡しが可能な機能ですが、いくつかある更新通知のやり方から負荷が少ない方法の作成の苦労話です。ファイル更新の時だけ負荷がかかるなどもお聞きしました。

データセンターの監視については、自社からの監視をし、自作の自動復旧スクリプトで復旧の対応をしているそうです。サポートでは技術サポートスタッフは全員アップル認定資格を保有。「プライバシーマーク」と「ISMS/ISO27001」を取得し、セキュリティを強化、安全なサービスのご提供可能にも、と安全管理の面も力を尽くしているそうです。

数々のご苦労話とともに運営していての「不特定多数の人がサービスを使用してくれる」面白さのお話や、「お客さまから思いつかないServerの使い方の提案をいただいた」という驚きのお話などとともに、今後Mac OS X Serverでインターネット向けサービスをお考えの方のアドバイスにもなるような「参考情報源」「正しいサーバーの傾向と対策」「インターネット向けサービス注意点」「いろいろトライ&エラーを重ねること」などのお話もいただきました。

株式会社ねこじゃらし様の『MacHosting』2009年12月31日までのキャンペーンは終了しましたが、近日中に新たなキャンペーンを行う予定だそうです。また現在代理店を募集中だそうです。

製品紹介: 最新技術が生み出す脅威のスペック『Active Storage XRAID』
[フォーカルポイントコンピュータ株式会社-岩崎光浩様]

会場の中で一割の人が使用したことがあるという発売が中止されたXserve RAIDの、性能・操作性・デザインを継承しているストレージ『Active Storage XRAID』について、米Active Strage社と国内総代理店契約を結んでいるフォーカルポイントコンピュータ株式会社様からのご説明をいただきました。

まずは米Active Storage社 CEOアレックス・グロスマン氏のコメントがビデオで紹介されました。翻訳を簡単にかいつまんで教えていただきましたが、最先端で高性能、信頼性が高く大容量で、使いやすさも兼ね備えた次世代のストレージであるということです。

驚くのは『Active Strage XRAID』は電源オンからわずか2分で設定完了というすぐれた操作性です。操作性だけでなく、美しかったXserve RAIDの流れを受けた洗練されたインターフェイスのデザインで『 2009年度 グッドデザイン賞(GOODDESIGN AWARD 2009)ネットワーク領域 受賞 』とのことでした。

受賞されたアルミニウム削り出しの匡体は会場前方に配置されユーティリティソフトウェアも表示されて稼働中でした。視覚的にユーザーがエラーを検出することができるパネルが装備。選択可能な警告音と共に視覚的にもどの箇所のエラーであるかを確認する事が可能です。製品の特徴であるネイティブMac OS Xでの管理によりユーザーは警告通知をメールまたはSMSメッセージで受信する事が可能だそうです。モバイル環境からの管理が簡単ですね。

内部の仕様も簡単にご説明いただきました。2つのRAIDコントローラは、最先端のプロセッサ技術で、LinuxベースのOSにより超高速、信頼性の高い安定したデータ転送を可能、三重の独立したホットスワップ対応の冷却ファン、などです。

簡単に保守も行えます。アップルMac OS X、Mac OS X Server、およびXsan環境で徹底的にテストされていると共に、Windows XP、Vista、Server2000、およびリナックスとのプラットホームでの互換性があり、ActiveStorage XRAIDは混合Xsan環境でQuantum StorNextと互換性があるとのことです。そして管理機能と監視機能の分離によりシンプルな使いやすさを提供しています。監視&管理ソフトは『Active Viewer』で、子供が使用しても問題がないくらいすぐれたユーザビリティの管理ソフトです。

iPhone Appを使用しての管理が可能で『管理者が世界中のどこにいても監視できる』ストレージ・リモート・コントロールも高い利便性です。ハンドカメラでiPhone画面を撮影してiPhoneアプリ 『Active Viewer By Active Storage』 を操作しながらわかりやすく説明をしていただきました。「監視ツール ウィジェット」も今度提供されるそうです。(2010/02/17 iPhone Appが Ver1.1になりました。)

また、使用規模の大小に関係なく高いパフォーマンスが発揮でき高い生産性を可能にしたそうです。 他社製品と比較して30%~50%速いそうです。

ライトニング“テクニカル”トーク: Introduction to Portable Home Directory
[MOXSSG-大久保]

Mac OS X Serverの機能の一つ、Portable Home Directoryの特徴と設定方法、今後の課題を、3分間と短い時間の中、凝縮された内容でご説明いただきました。Portable Home Directoryとはネットワークホームのローカルホームへのコピーと同期を提供するサービスです。ワークグループマネージャで簡単に設定でき、複数のユーザの管理をしやすくし、モバイルアカウントで利用ができる便利な機能です。はじめにPortable Home Directoryを作る時に、ローカルのテンプレートからコピーさせるか、サーバ上のネットワークホームからコピーをさせるかを選択することが可能です。またPortable Home Directoryを作る場所、同期対象の選択、同期のタイミングなど各種設定が選べるそうです。ネットワークの帯域を専有しないで使えるなどの利点もあげられた反面、ネットワークホーム側ローカルホーム側でそれぞれまだ課題があるそうです。

ライトニング“テクニカル”トークは参加者募集とのことです。3分と短い時間ですのでお気軽にご参加ください。

認定トレーニング/認定試験紹介 [MOXSSG-田畑]

引き続き「世界共通の資格 アップル認定資格」についてです。

資格3種で、試験5種あります。現在試験はLeopard(v10.5)で日本語ですが、Leopard(v10.5)日本語を取得しておくとSnow Leopard(v10.6)はアップデート試験になるそうです。各バージョンの違いは使用していないからといっても理解は必要ですので、両方の取得も必要かも知れません。

認定トレーニングコースは(Leopard対応)です。クライアント向けは 『 Leopard 101: Mac OS X Support Essentials v10.5(3日間コース)』で、サーバ向けは『Leopard 201: Mac OS X Server Essentials v10.5 (4日間コース)』。サーバ向けはサーバ機一台、クライアント機一台を揃えて行うそうです。

いち早くSnow Leopard Serverを実践的に勉強されたい方は、ダイワボウ情報システム株式会社のオリジナルトレーニングコース(2日間コース): Advanced Mac OS X Serverコースもあります。

試験の内容についてのご質問が沢山あり、サンプル問題が出題されました。アップルサイトで公開しているの英語版のサンプル問題からです。

Q インストールと初期設定が完了したばかりのMac OS X Server v10.6におけるrootユーザのデフォルトパスワードは次のうちどれでしょうか?
という実際試験の選択式の形です。

回答者の中から勝利者にアップルロゴ入りマグカップが贈られました。渋谷で行われる 第2回目「Mac OS X Server Night! in Shibuya #02」(2010年2月20日(土) 19:00-20:00 Apple Store, Shibuya)でもアップル認定資格と認定トレーニングの紹介があります。

エピローグ

次回「Mac OS X Server Night! in Shibuya #02」では、アップル認定資格についてのご案内の他に、カレンダーの共有、会議のスケジュール 作成、イベントのコーディネートなどを、MacやiPhoneを使っていつでもどこからでも行える「iCal Server 2」のご紹介などがあるそうです。

Q&Aコーナーでは「ホットスワップは可能か?」と質問があげられ「勿論、電源をつけたままの交換が可能....」と『Active Strage XRAID』のご回答をいただきました。そして終了後も前方の『Active Strage XRAID』のデモ機の前で使用感を試している方々にもご説明が続きました。

毎回ですが、なかなか終わらない最後となりました。

最後にApple Store, Ginzaの方からは皆様のビジネスサービスへの対応として ストアの法人対応窓口のお知らせがあり、イベントは終了しました。

Q&Aから

  • iCalでsubscribeできるようにオンライン上にicsを配信して頂けると最高だと思います! (MOXSSGより)作成しました。ご利用ください。
  • LDAPの認証で、何を入力しても、エラーとなり、正常にアクセス出来ません。 (MOXSSGより)状況が明確にわからないので次回ご質問ください。あるいは勉強会でお待ちしています!

アンケートから

  • 展開が早い
  • いろいろな事例をあげてほしい
  • 初心者向けの内容
  • 実運用の紹介
  • 運用できるデータベースについてもっと知りたい
  • Open Directoryの運用について詳しく知りたい