Mac OS X Server勉強会主催の「Mac OS X Server Night!」の定例開催に先立ち、Apple Store, Ginzaにおいて「あなたのビジネスにSnow Leopardを」ワークショップが開催されました。2009年に発売されたMac OS X Server Snow Leopard(以下、Snow Leopard Server)に加え、10月に発売されたばかりのサーバOSを標準搭載したMac miniなど、サーバに関する注目が高まる中での開催となりました。

このワークショップは、今後に定例開催される「Mac OS X Server Night!」のキックオフイベントとしても位置付けられ、Mac OS X Server勉強会も告知に協力するなどの運営参加を行いました。ワークショップは、Apple Store, GinzaのスタッフによるSnow Leopard Serverの紹介とデモが中心です。

簡単な設定作業、そして64ビット対応

冒頭、ビジネス向けの販売窓口についての案内があり、Snow Leopard Serverの歴史や新機能についての簡単な説明が行われました。最初のデモは、インストール直後に行う最初の設定です。会場にはSnow Leopard ServerがインストールされたMac miniが2台用意され、それを利用したデモとなりました。Snow Leopard Serverはネットワーク経由で、別のMacを使って設定の作業ができます。「サーバ管理」と「サーバアシスタント」を使って簡単に設定が済む事が実演されました。

続いて、Snow Leopard Serverの根幹部分の特徴である64ビット対応についての説明がありました。特に、32ビットOSとの違いとして、メモリを増加すればプロセスのスケーラビリティ(上限数)に違いがあるという点がグラフで示され、搭載メモリが増加する将来においてのさらなる性能向上が見込める点が説明されました。また、Snow Leopard Serverのパフォーマンスが以前のバージョンのものよりも大幅に向上していることも示されました。

実用性の高い独自機能のWikiやPodcast Producer

そして、共有カレンダーを実現するiCal Server 2、アドレスブックの内容をネットワーク利用できるAddress Book Server、プッシュ通知対応のメールサーバであるMail Server 2、さらに使い勝手の良いWikiやブログを提供するWiki Server 2が紹介され、それぞれデモが行われました。iCalからカレンダーを作成できることに加え、他のメンバーや場所の予約ができ、他のメンバーに通知が届くことや空き時間の検索ができる事がデモされました。Wikiではスタイルを設定したメッセージが普通のアプリケーションのような操作でできることに加えて、文書の添付ができ、その文書の中身をQuick Lookで参照できることを示しました。Quick LookはMac OS Xにあるファイルの内容をアプリケーションで開く事なく確認できる機能ですが、それがWikiというWebアプリケーションでも使える点がWiki Server 2の大きな特徴でもあります。さらに、iPhoneからWikiの文書が参照できることもデモされました。Snow Leopard Serverの新サービスであるMobile Accessサービスについても、VPN的な意味でのセキュアに外部からのアクセスを受け付ける機能であることが説明されました。

メディアの編集から配信までをサーバベースで行うPodcast Producer 2の解説に移ります。このサービスの利用場面や機能の概要、利用するソフトウエアを説明した後、こちらについてもデモが行われました。ここでは実際にKeynoteで1分半のプレゼンテーションを行い、その内容をPodcastとして実際に配信するところまでがデモで行われました。エンコードの終了までは時間がありますが、そこでは手順を示すワークフローを編集するアプリケーションのPodcast Producerが紹介されました。そして、チャットで配信終了したメッセージを受け、Wikiサービスに登録されたPodcastコンテンツを見るところまでがデモされました。

「Mac OS X Server Night!」の定例開催への期待

最後に、Snow Leopard Serverの特徴がまとめられました。64ビット対応、Address Book Server、Wiki Server 2、Mobile Accessサービス、Podcast Producer 2が代表的な機能として挙げられ、ユーザ制限のないOSの価格は¥53,800と紹介されました。さらに、Snow Leopard ServerがプリインストールされたMac mini(¥104,900)も紹介され、Windows Server搭載機との大きなコストパフォーマンスの違いも紹介されました。

最後にApple Storeでのビジネス市場向けの取り組み、サーバの知識の習得のためのApple認定トレーニングや知識の証明ができるApple認定資格、そしてMac OS X Server勉強会による次回の「Mac OS X Server Night!」(2009年12月10日18:30よりApple Store, Ginza)についてのアナウンスがあり、プレゼンテーションは終了しました。その後、Mac OS X Server勉強会のメンバーが答えるQ&Aが行われ、技術的なこと、製品についての質問などが寄せられました。終了後、当日の参加者の中の希望者に、Snow Leopard Serverの試用版が配られました。使用期限が切られたものながらすべての機能を利用できるだけに、ほとんどの参加者が名刺と交換に試用版を持ち帰りました。

アンケートから

  • Snow Leopard Serverがどんなものか非常に実感できた
  • パフォーマンスの情報は役に立った
  • Wikiサーバが気になります
  • Podcast Producerはすばらしい
  • Mac miniの情報収集ができてよかった
  • 次回からのワークショップに期待